アメリカ・ニューヨークで26日、建設中の高層ビルで作業中の大型クレーンから火が出て、一部が倒れて重さ16トンのコンクリートとともに道路に落下する事故があり、市民や消防士など11人がけがをしました。
ニューヨーク・マンハッタンの中心部で、26日、建設中の高層ビルで作業中の大型クレーンのエンジン部分から火が出て、その後、クレーンのアーム部分が倒れて向かい側の建物にぶつかったあと道路に落下しました。
市や消防当局によりますと、火が出たエンジン部分は建設中の建物の45階あたりに位置し、クレーンは重さ16トンのコンクリートを持ち上げていたということで、このコンクリートも落下したということです。
この事故で近くにいた市民や作業員、それに現場に駆けつけた消防士のあわせて11人がけがをしましたが、いずれも命に別状はないということです。
現場の近くで働いていたという男性は「クレーンの足場あたりからものすごい勢いで炎が出ていた。これ以上けが人が出ないことを祈る」と話していました。
ニューヨークのアダムズ市長は「路上のがれきをみればわかるように、もっとひどい事態になりえた。われわれは非常に幸運だった」と話していて消防などが事故の詳しい原因について調べています。