福井県にある関西電力の高浜原子力発電所1号機が、28日午後、原子炉を起動し、12年ぶりに再稼働します。来年で運転開始から50年となる、現在、国内では最も古い原発で、原則40年に制限されている運転期間を超えて再稼働するのは全国で2例目です。
福井県高浜町にある高浜原発1号機は、1974年に運転を開始した、廃炉になっていない中では国内で最も古い原発で、7年前に新しい規制基準の審査に合格し、原則40年の運転期間の延長も認められましたが、テロ対策の施設が未完成で再稼働できていませんでした。
この施設が今月完成し、国の検査などが終わったことから28日午後、原子炉を起動して再稼働する予定です。
高浜原発1号機の再稼働は、2011年1月に定期検査で停止して以来、12年6か月ぶりで、福島第一原発の事故のあと原則40年に制限されてきた運転期間を超えて再稼働するのは、同じく福井県にある美浜原発3号機に次いで、全国で2例目です。
関西電力によりますと、作業が順調に進めば29日朝には、原子炉で核分裂反応が連続する臨界状態に達し、来月2日には発電と送電を開始する見通しだということです。